天満屋アルパーク

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まだ記憶に新しい約8年前に天満屋八丁堀が閉店した。子供の頃、母親に手を引かれ訪れていた「百貨店」という名の夢の国。各階には化粧品や時計や宝石、服や靴やカバンなどありとあらゆるものが揃い、それを求める大勢の人、人、人。屋上には遊園地。子供心にワクワクしたのを覚えている。そんな天満屋が明日また閉店する。天満屋アルパーク、子供の頃慣れ親しんだ八丁堀から私も成人し新居を構えた五日市の程近くにオープンした商業施設に天満屋があった。今でこそ広島の地を離れ、ほとんど訪れることはなくなったが、私も家庭を持ち子供ができたころは、今度は子供の手を引いてよく訪れた。今でも忘れられないのが、雨の休みの日には必ずといっていいほど子供を遊ばせていた屋内遊戯施設。外で遊べない子供にとっては格好のストレス発散の場だった。それに当時は珍しかっただろう子供の離乳食を提供するレストラン。アーチ形の水族館のあった。まだまだ思い出は沢山ある。そんな天満屋がまた一つ無くなるのは本当に寂しい。私の人生で好きだった歌がその時代を思い出させてくれるのと同様、天満屋もまた私の人生のそれぞれの時代を思い出させてくれる存在にほかならない。

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