映画鑑賞
おはようございます。毎日暖かいとも寒いとも言えない日が続いております。
昨日は休みだったので、本当に久しぶりに映画を観に行ってきました。ひとりで行くと割高なので、夫婦割を利用し嫁と一緒に行ってきました。ただ夫婦割の欠点は同じ作品を観ないといけないということ(当たり前ですかね)、私は池井戸潤の『七つの会議』が観たかったのですが、嫁はあまり興味がないようで結局『マスカレード・ホテル』を観てきました。こちらも東野圭吾の人気小説の映画化ということもあり、なかなか面白かった。もちろん私は映画評論家でもないし、うんちくもない。一般的ないち映画ファンなので映画のことをどうのこうのという資格はありません。ただただ楽しんできました。
そんな中、耳に残っているセリフがあります。ホテルを舞台にしたこの映画、ホテルにはいろいろなお客様が来られる。フロントクラークの山岸を演じる女優長澤まさみがそんなお客様のことをこのように例えた。「ホテルに来るお客様は、誰もが仮面を被っていて決して素顔を見せないし、ホテルマンはそれを覗こうとしてはいけない。」一語一句覚えてはいませんが、このようなセリフがありました。葬儀の仕事もお客様と接する仕事、お客様に対するサービスとしてはホテルマンも葬儀のスタッフもそんなに違いはないように思いますが、決して仮面を被ってはおられません。
先日、このようなご葬儀がありました。亡くなられた方はガンを患っておられた若い方。ある程度覚悟はされておられたでしょうが、奥様は失意の中におられました。しかし、式が終わる間際まで気丈に振舞われておられましたが、うちの女性スタッフと2人きりになった途端、涙されその場に崩れ落ちたそうです。スタッフはただただ「よく頑張られました。」と声をかけ抱きしめることしかできなかったといいます。葬儀当日の予定がすべて終わり、帰られる際に奥様から感謝の言葉をいただきました。女性スタッフに大変感謝していると…少しは前を向いて頑張れそうだと…
葬儀の仕事はこのように全身でぶつかって来られた時、いかに受け止め、少しでも前を向いて歩んでいただけるようにできるか、ということが大切な力量のひとつだと改めて感じたご葬儀でした。
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