恩赦
11月の声が聞こえてきて朝夕めっきり涼しくなってきました。体調管理に気を付けたいところです。そんな中、台風19号以来東北・関東では雨による被害が止まりません。今回の千葉県や福島県の大雨も、低気圧と台風21号の湿った空気の影響によるもので、千葉県を中心に非常に活発な雨雲が流れ込み、非常に激しい雨が降り続きました。台風19号の影響により河川の氾濫等で被害が大きかった岩手県、宮城県、福島県、栃木、群馬県、埼玉県、東京都、神奈川県、長野県、山梨県などにおいてもさらなる雨に復興活動が滞っていると聞き、自然のこととはいえこれ以上の被害が出ないよう祈るばかりです。
さて、今朝の中国新聞の社説欄に天皇即位の恩赦について載っていました。1週間前の22日、天皇陛下の「即位礼正殿の儀」が雨に中行われました。日本で水害が続く中ですが、儀式には200近い外国の元首等参列するため日程の変更は難しかったようです。祝賀パレードは来月に行われることになりました。この「即位礼正殿の儀」に合わせて行われたのが約55万人の恩赦だといいます。その大半は罪の内容にかかわらず罰金刑を受け納付してから3年以上たった人を対象に、制限されている資格を一律に回復する「復権」と呼ばれるものだそうです。恩赦にも大赦・特赦・減刑・刑の執行免除それに復権があるそうで、この恩赦にも賛否両論あります。日本国憲法では、三権分立の原則が定められており、 国会・内閣・裁判所の三つの独立した機関が相互に抑制し合いバランスを保つことにより、権力の濫用を防ぎ国民の権利と自由を保障するとされていますが、裁判所で決まった刑罰を内閣によって変更するということはこの三権分立に反することになるのでは? 恩赦には慎重な運用が求められるのではないでしょうか。
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